部分入れ歯の見た目の問題(審美性)

部分入れ歯の悩みは審美的な悩み(見た目の悩み)と機能面の悩み(使い勝手の悩み)に別れます。このページでは審美的な(見た目の)悩みについて解説をしていきます。

部分入れ歯の相談で、最も多いのは、金属のバネの審美性の問題です。

こうした部分入れ歯の審美的な問題は、患者さんにとって、大変大きな問題であることを歯科医師側がよく理解して、その対応を考えなければなりません。もし、部分入れ歯を使うのであれば、バネを通す位置を工夫して他の人に見えにくいようにしたり、バネを使わない入れ歯の装置を考えたりの検討が必要です。

問題点が多い「金属のバネを使わない入れ歯」

失った歯の部分を、部分入れ歯で補うのであれば、部分入れ歯としての審美性の問題を考えなければなりません。

そもそも、部分入れ歯とは、1本だけの小さな義歯でも、限りなく総入れ歯に近い大きな義歯でも、ご自身の歯が1本でも残っていれば、残っている歯に何らかの装置を使うことで、部分入れ歯を外れにくくします。

部分入れ歯について、多くの方が不安あるいは不満に思っているのは、金属のバネが見えるといかにも入れ歯だとわかってしまって、他の人から老けて見られていやだ、自信を持って笑えない、という審美性の問題です。

このバネの見え方は、どの歯にバネをかけるのか、どのような位置を通すのか、患者さんの笑ったときの唇はどのように動いて歯のどの部分まで見えるのか…など、お一人おひとりの状況を細かく見ていくことで、いろいろな方法を検討していきます。

ある人には、前歯部の歯や歯肉があまり見えず、普通のバネでも全く見えないため気にならないという人もいますし、話をしたり笑った時に歯肉がたくさん見える人もいます。

審美性については、患者さんによって、あるいは、職業などによって、大きな個人差もあり、どの装置なら、審美的な満足が得られるか、丁寧に確認しながら進めることが大切です。

しかし、審美的な装置には、金属のバネに比べて弱点があるものも少なくありません。良いことだけでなく、欠点もあることを十分に説明しながら、患者さんと共に、どのような装置を選択するか、検討しなければなりません。

特に、留意しなければならないのは、最近、よく見かける、金属のバネを使わないことを強調した審美的な部分入れ歯です。

「スマイルデンチャー」「ノンクラスプデンチャー」「エステティックデンチャー」などいろいろな名称で、最近多くの歯科医院が紹介をしています。確かに、このタイプの義歯は、金属のバネを使わないために、見た目は全く義歯と分からない審美的な入れ歯です。

その一方で、多くの問題点を含んでいる材料でもあることも以前から指摘されており、2016年2月に行われた東京医科歯科大学で行われた講習会でも、東京医科歯科大学医歯学総合研究科部分床義歯補綴学分野の若林則幸教授はとても危惧していました。このような義歯は、金属のバネ(クラスプ)を使わず、レジンクラスプという歯肉と見分けがつかない色調のピンク色の材料で歯の周りを取り囲み、入れ歯と気づかれないことを特徴にしていますが、このレジンクラスプの材料が、いくつかの問題を含んでいると、若林教授は指摘していました。長期の使用による適合性や変形、修理しにくい点、低い耐性、といった問題点や、歯周組織への悪い影響の可能性も、歯科医師側も十分に知ったうえで、患者さんへの説明をすべきであると、研究結果を表示しながら歯科医師に向けて、注意を喚起していました。

実際に当院にも、「金属を使わないきれいな入れ歯」ということで作ったものの、まったく噛めない、痛いといった相談のために訪れる方も少なくありません。

問題点も多い「金属のバネを使わない入れ歯」

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とはいうものの、金属のバネになると、実際の審美性はどうなのか気になるところだと思います。

以下にあげるのは、いくつかの例です。

精密な装置やマグネットを使う方法もありますし、金属のバネでも通し方の工夫で全く気にならない見え方のものもできます。 もちろん、それぞれの装置が可能な状況か、そして、それぞれのメリットデメリットがあることも踏まえてどういうものがお一人おひとりに相応しいかを考慮すべきです。

バネの通し方を工夫した部分入れ歯の一例

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アタッチメント義歯その1

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アタッチメント義歯その2

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コーヌス義歯

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マグネット使用例(模型は、インプラントにマグネットを使った例)

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上に挙げた例は、患者さんによっては、使いにくいもの、使えないもの、使えても、患者さんの歯や歯周病の経過や状況によっては長い間に壊れることが予想できるもの、と、それぞれです。

また、患者さん自身がどういうことを治療するうえで譲れない点か、ということによっても、選択が変わってきます。

治療の前に検査をして、また、患者さんの希望をよく聞いて、どの歯にどの装置を使うのが最も良い方法か、丁寧に治療を計画することが、萩原歯科の部分義歯治療です。

さらに、バネの歯がだめになって抜歯になった時にも、使っている義歯を簡単な修理で使い続けることができる設計をすることも、将来の患者さんの負担を減らすために、欠かせない要件だと考えています。

治療をしたら、終わり、ではありません。そこからの患者さんの生活を考えて長く使える治療を計画する、これが萩原歯科医院のポリシーです。

その他の選択肢 1 
インプラント

部分入れ歯そのものを使わない方法として、インプラント治療を検討することもあります。

インプラント治療については、必ずしも全員の方に最良の方法とは言えないため、骨の状況、全身状況、今まで歯を失った経過、定期健診に来られるかどうか、将来的なトラブルも予想し、インプラントのメリットだけでなく、デメリットやリスクも考えながら、検討していきます。

その他の選択肢 2 
ブリッジ治療

あるいは、ブリッジで歯のない部分を補うという方法もあります。

しかし、ブリッジの土台の歯が、神経を取った歯の場合には、トラブルが起きても痛みを感じないために、問題が大きくなるまで気づきにくい、という欠点があります。

一部が知らないうちに外れていたことに気付かず、中の歯が虫歯になっていてブリッジがぐらぐらしたり、いきなり一塊で外れてしまったりという相談もよくあります。

時には、歯周病が進行して、歯根ごと抜けてしまうというケースもあります。

また、ブリッジの欠点として、土台の歯のトラブルに気づいてもブリッジとして一塊になっているために、治療にはブリッジ全体を壊して外し、その後に、再び大がかりな処置が必要になる、ということもあります。土台の歯が歯根破折や根の病気、歯周病などのトラブルを起こした時も、ブリッジが一塊になっているため、対応が大変難しくなります。

将来起こりそうなトラブルの見通しと、トラブルが起きた時の対応を、治療の前に十分に考慮しておくことが、後でブリッジを選んだことを後悔しないために重要です。

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