13年前に当院で作った義歯、問題がなければ作り替えなくてもよい
13年前に当院で作った義歯、問題がなければ作り替えなくてもよい
30年前に行った歯科医院で「ひどい口」と笑われたことがトラウマになって行けなくなった。歯が抜けてきて家から出かけたくない。このままでは人生、もう終わりだと思っている(50代 女性)
上記の患者さまの、13年後のお話です。13年前の初診時、治療を終えたとき、そして13年ぶりに来院されたときの状態を写真で比較しながらご紹介します。
▼13年前の初診時の状態
▼13年前の治療を終えたときの状態
13年前に、当院で上下顎の総義歯治療を行い、食事も良くとれ、見た目も改善でき、その後何の問題もなく使用できていたそうです。
約1か月前から、上の義歯の左奥が少し痛くなり、長く使っているので、新しく作り直しが必要かと思い、13年ぶりに来院されました。
▼13年ぶりに来院されたときの状態
お口の中を確認すると、左奥のほんの一部が赤くなっていました。義歯のどの部分が強く当たっているのかを確認して調整を行い、患者さんの痛みはとれました。患者さんは、作り直しが必要だろうと思っていたようですが、見た目も含めて何の問題もないため、作り直す必要は全くありません。このまま使用していただくことになりました。
当院で、もう一度13年前と同じ治療をしても、今の義歯ほど、しっくりと馴染んで使いやすくできる保証はありません。
患者さんは「13年経ったから、新しい義歯を作り直さなくては駄目だと思ってきましたが、調整してもらって、痛みがまったくなくなりました。まだまだ使えると聞いて嬉しくなりました。これからは、定期健診で義歯の状態などを確認してもらいながら、長く使っていきたいです。」とおっしゃっていました。
多くの方が、古くなったら新しくした方が良いと思われる義歯治療ですが、義歯は、どんなに丁寧に時間をかけて治療を進めても、しっくりと使いやすくなるまで、かなり時間がかかる場合があります。その間、患者さんは咬みにくかったり、どこかが痛くなったり、ストレスを感じます。
患者さんが義歯の使用に不便を感じておらず、歯科医師が咬合時の安定感や粘膜の状態、見た目などを確認して問題がない義歯の場合は、新しく作らずに、今までの義歯を使っていただいた方が、患者さんの負担が少ない場合が多々あります。
当院に相談にいらっしゃる方の中には、「前の歯科医院で、問題なく使っていた義歯を新しく作り直した方が良いと言われて、新しくしたら、かえって使いにくくなり、新しくしなければよかった」という患者さんも少なくありません。
当院では、
- 不要な治療はしない
- 治療が必要かどうかを確認して、必要な治療を丁寧に行う
当たり前のことを実践しています。




