【①初診時】2年前ブリッジが取れたが体調が悪くて治療に行けず、どんどん状態が悪くなった。(40代女性)|入れ歯専門の歯科医院|東京池袋の萩原歯科医院

「もうダメだ」なんてありません

  • 家族友人にも誰にも相談できなかった
  • 毎晩どうしようと悩み続けていました
  • こんな悪い状態でも治るのか心配です

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【①初診時】2年前ブリッジが取れたが体調が悪くて治療に行けず、どんどん状態が悪くなった。(40代女性)

初診時の状態

患者さんの訴え

※この患者さんの治療は、段階を踏んで行ったため、以下の3つに分けて詳細を掲載しています。

【初診時の状態】※本ページ掲載

【緊急対応編】詳細はこちら>>

【義歯治療編】詳細はこちら>>

【特別編 治療後も良い状態を維持】詳細はこちら>>

今までの経過と初診時の状態

患者さんは40代です。

何十年もの間、毎月、真面目に通院していた歯科医院があったのですが、いつも、痛くて困っているところを訴えても、他のところばかりを治していたそうです。歯科医師の言うとおりの治療はすべて受けてきたものの、次々にダメになり、歯科医師からは、自分の歯ぎしりのせいでダメになると言われ続けていたそうです。次第に、歯科医院は怖い存在になり、通院が苦手になっていったそうです。

2年前にブリッジが外れてしまいましたが、歯科医は怖いし、同じ時期に体調も崩して通院も難しくなり、ブリッジ以外の歯も抜けたり、歯が下に下がってきたりして見た目も悪くなりました。

初診時の状態

初診時の状態

上顎前歯3本は歯冠部(見える部分)が何とか残っていますが、前医での歯周病対応が全くなかったため、歯根周囲の骨が喪失し、歯が下方に下がってきました。

1週間前からは下唇に咬みこんで傷を作るようになっていたそうです。下顎も、右奥に2本だけが残っていますが、義歯治療も何もされていないため、咬めるところは全くありません。口元の見え方(審美面)も良好ではなく、患者さんはとても気にされていました。

治療の進め方(患者さんへの治療計画説明)

●残っている歯の検査診断をして、治療の計画を立てる

まず、丁寧な検査を行い、残っている歯の中で、使える歯と使えない歯の診断が必要です。

歯の診断をしないで義歯の設計をしても、歯がダメになると、機能しなくなることがあります。入れ歯にすると、「バネをかけた歯が悪くなる」という患者さん(時には、歯科医師がそう言うこともあるようです)がいますが、歯周病他、歯の状態を診断せずに、とりあえず歯を失った部位に義歯(入れ歯)を入れようとすると、義歯(入れ歯)を長く使うことができません。

上顎の歯はすべて歯根周囲の骨がなくなり、大きく動揺して、何かに使える状態ではなく、抜歯をして上顎は総義歯の計画になりました。

こうした歯の診断ができるかどうか、また、歯を抜いても安定して見た目の良い義歯ができるかどうか、の見極めがとても重要です。

前歯は残したほうが良いとか、残っている歯はできるだけ残そうなどと思って3本を残すと、残すことによってかえって審美性の改善が難しくなり、義歯を装着しても、ほどなく、歯が抜けてきて、また、前歯がなくなってしまう大きなストレスが生じます。

残してもすぐにダメにならない歯かどうか、残した場合と残さない場合の審美性の違いはどうか、などの診断が重要です。歯が大きく傾いている場合や、位置が悪い場合など、歯を残すことで前歯部の審美性が回復できない場合も少なくありません。

この患者さんの場合も、上の前歯を残すと、それにそわせた排列(歯並び)になり、審美の観点からも抜歯の計画になり、患者さんもそれを希望されました。下顎には2本の歯が残っていますが、動揺はないものの、充填物や冠の周りの虫歯もありました。抜歯はしませんが、古い冠は除去して治療が必要です。

 この症例では、上顎は、すべての歯を抜くことになりましたが、どんな場合も抜くことが良いわけではありません。残すことが必要な場合もあります。

義歯治療の経験や知識が少ない歯科医師の場合、残せる歯の利用法を知らず、安易に総義歯にしようと提案することも少なくないようですが、下顎は、総義歯になると、上顎と違って使いにくい傾向があります。

私たちは長年の経験から、1本でも歯を残した下顎義歯は、下顎総義歯に比べて、安定感が違うことを数多く経験しているため、患者さんに説明をして下顎は今残っている2本を抜歯しないで、(最終的に)磁石装置に利用する計画を提案しました。

 義歯は、歯並びの細かい確認や、機能印象(口の動きによって義歯が外れるのを妨げないための型取り)をして、丁寧に治療を行うと、完成まである程度の時間がかかります。

この患者さんの初診時の見た目はあまり良くありませんが、上顎前歯をすべて抜いてしまって義歯の完成までの間に全く歯が無い状態で過ごすことは現実的ではありません(少なくとも、私がその立場だったら大きなストレスです)。精度の高い義歯ではなくても、仕事のためにも、日常生活に困らない程度の機能面と審美面のできるだけ早い回復を希望されています。

治療は、まず、歯を残した状態で印象(型取り)他の処置を行って、抜歯後すぐに装着できる応急の即日回復義歯治療を行い、抜歯後の傷の治りを待って、改めて時間をかけて丁寧に義歯治療を行う2段階の治療の提案をし、患者さんはその進め方で行うことを希望されました。

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